番組データ
次回4月20日放送
創業120年茶農家に
新風を吹かせるカフェ兼住居舞台は静岡県浜松市。伝統ある茶農家のカフェ兼住居を紹介する。
住人(アルジ)は120年続く茶農家の5代目。お茶の栽培から加工、販売までを行い、夫婦と両親の4人で切り盛りしている。妻は10年前に嫁いできたのだが、最初はお茶に関して全く無知で、何もかもが驚くことばかりだったという。3年前、長女の小学校入学を前に敷地内の母屋を建て替えることに。そこで結婚前からいつか店を持ちたかったという妻の夢を実現させる形で、カフェを併設した住居が完成した。
外観はまるでピラミッドのような斬新な形。これは、昔の茶農家をイメージしたもの。三角形の外壁は、隣接する茶工場に出入りする人からの目隠しの役割も果たしている。
1階のダイニングキッチンは、床から45センチ下がった土間になっている。茶農家では、昼食は毎日家に帰って食べるのが習慣。そこで、泥まみれになった地下足袋をわざわざ脱がなくても食事ができるよう土間キッチンにしたのだという。土間と床の段差は椅子の高さに合わせてあるので、段差に腰掛ければ椅子代わりにもなる。2階は、部屋が中庭に面して回廊状につながっている。ここにリビング、子ども部屋、猫の部屋を設けているが、残念ながら住人(アルジ)の部屋はなく、クローゼットがあるのみだそう。
1階にある妻の念願だったカフェ。以前からあったうっそうとした庭をもったいなく思っていた妻がきちんと手入れし、今では美しい庭園を眺めながらお茶を楽しむことができるように。カフェで1番人気のメニューはソフトクリームで、無料でつけている煎茶も好評なのだとか。お茶を気に入ってくれたお客さんが購入できるよう、ギャラリースペースの一角では自家栽培の茶葉を販売している。
「カフェを始めたことで、ありがたいことに若い人が買いに来てくれるようになった」と住人(アルジ)。お茶に関して何も知らなかった妻が伝統的な茶農家に嫁いだことで再発見したお茶の魅力。その思いをたくさんの人に伝えていきたいと、カフェを作り新しい風を吹き込んだ家を紹介する。
創業120年茶農家「須山製茶(すやませいちゃ)」・カフェ「神ケ谷茶家 かねごん」
須山製茶では、茶葉の栽培から、お茶の製造、販売まで、すべてを一貫して行っております。安心、高品質のお茶をお手ごろ価格でお楽しみいただけます。皇室への「献上茶」としてお選びいただきました。
かねごん
浜松市西区にある須山製茶の日本茶家です。