【住人十色】に【場所は群馬県昭和村。築160年の古民家をリフォーム 人を招いてラクする家】が登場!設計事務所は【彦根建築設計事務所 彦根明+狩野翔太】

番組データ

次回6月29日放送

築160年の古民家をリフォーム
人を招いてラクする家

舞台は、日本の原風景が今も残る群馬県昭和村。築160年以上の大きな古民家をリフォームした“人が集まる家”を紹介する。
75歳の住人(アルジ)は現在一人暮らし。四姉妹の長女として東京で生まれ育ち、20年前に夫の地元である昭和村に移住した。夫が他界した後も村で暮らすことを決意し、4年前に家をリフォーム。以前から”日本で最も美しい村”ともいわれる昭和村の風景にひかれて家族や友人がよく遊びに来ていたことから、古民家ならではの趣を残しながらも暗さや寒さといった不便を解消して、人が大勢集まれる家にしたという。
かつて養蚕業を営んでいた大きな家は、1階が住居、2階が元蚕室。薄暗かった玄関土間は、天井板を取り払い吹き抜けにして、明るく開放的な空間に生まれ変わった。玄関を入ってすぐ横には、家に来た人たちが集うダイニングが。そして、旅館の大広間のような和室はおよそ30畳!押し入れには布団が16人分用意され、大勢でも泊まることができる。ひとり暮らしでは管理が大変かと思いきや、宿泊費を取らない代わりに、片付けは宿泊者のセルフサービスにしているそう。食事も客に作ってもらうといい、「無理をしたら続かないから」と“人を招いてラクする”スタイルにしている。
蚕室だった2階は80畳もの大空間で、養蚕業をやめてから長年放置されていたが、新たに窓を設置して光あふれる空間になった。夜は泊まりに来た人がお酒を楽しむバーに変身する。
さらにはしごで登った先にある屋根裏部屋は、床と窓を取り付けて村の風景が一望できる個室にした。この小さな部屋では趣味の絵を描いたり、時には昼寝をすることも。
1人で暮らす住人(アルジ)だが、家にはほぼ毎日誰かが泊まりに来ているという。さらに年に2回、1階のふすまをすべて取り外しひとつながりの空間にして、落語会を開催。地域の人が60人も集まって寄席を楽しむ。
広さを活かして家をリフォームし、人が集まる空間をつくる。そんなシニア世代の新しいライフスタイルを紹介する。

MBS『住人十色』

家を手がけた建築事務所

彦根建築設計事務所 彦根明+狩野翔太
http://www.a-h-architects.com/