種とり人から種とり人へ17 北村わさび 五代目 北村宜弘さん 四代目 北村政之さん(豊岡市)
兵庫県豊岡市で、湧水でりわさび栽培している農家があります。
北村わさび園です。北村わさび園内には、水が湧き出している所が三か所あり、湧きだす水の量は、兵庫県内で一番です。

今回は、五代目 北村宜弘さん、四代目 北村政之さんの親子にわさび栽培についてお話を伺います。
北村家の広い自宅の敷地内を裏手に進むとトタン板に覆われた場所があります。
その扉を開くと、自宅の敷地内とは想像できないような美しいわさび畑がひろがっていました。




私もわさび畑を見るのは初めてでしたが、
別世界に来たかのような錯覚にとらわれました。




五代目北村宜弘さんは、安全安心なわさびを栽培するために、新しい栽培法や育苗法を試し、土の腐葉土にもこだわりっています。また、在来種保存会の若手会員としても日々奔走されていて、但馬地方の在来種の発見にも尽力されています。山根さんは、「今後但馬の農業と保存会活動の核になる人間だ。」と嬉しそうです。
種とり人から種とり人へ17 北村わさび 五代目 北村宜弘さん 四代目 北村政之さん(豊岡市)後編
前編に引き続き、後編では四代目である北村政之さんに、わさびに関する貴重なお話を伺うことができました。

わさびの種です。そのまま放置しておいても上手く発芽しないので、採取後手を加える必要があります。これが大変な作業におもえました。

種を水につけている場所です。こんな場所があるのも、発芽させるために工夫されてきた証拠ですね。



四代目 北村政之さん(右)と山根さん(左)


わさびは収穫してからも手間がかかります。無駄な根や葉をとり、写真や、料理やさんで見るような、べっぴんさんな姿になります。ひとつひとつ丁寧に作業を進めているのが印象的でした。


現在、北村わさび園では、政之さんと宜弘さんの親子が軸となり、わさび栽培に力を注いでいます。
親子で互いに切磋琢磨している所が良質なわさびを生み出す 秘訣なのかもしれません。