【住人十色】に【場所は大阪府四条畷市。築100年の古民家をリノベーションした人気絵本作家 谷口智則さん】が登場!場所は?

大阪府四条畷市。築100年の古民家をリノベーションした人気絵本作家 谷口智則さん

20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作り始める。
金沢美術工芸大学で日本画を専攻しながら、絵本の制作を続け、
日本画の持つ空間や色調を活かした今の作風を確立する。

読んだ人が絵本の世界に入り込め、
登場人物の想いや言葉が空間に浮かんでくるような絵本作りを心掛け、
たとえ言葉が通じなくても、子どもから大人まで世界中の人々に
想いと感動が伝わるような絵本作りを目指している。

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番組データ

次回6月8日放送

築100年の古民家をリノベーション
絵本作家の感性あふれる家

舞台は大阪府四条畷市。築100年の古民家をリノベーションした人気絵本作家の家を紹介する。
住人(アルジ)は小さい頃から絵を描くことが好きで、絵本作家としてデビューした後、およそ10年間の下積み時代を経て出版したサンタクロースをモチーフにした絵本が大ヒット。一躍人気作家に仲間入りした。1年前、生まれ育った築100年になる実家をリノベーションして、妻と子ども2人とともに暮らしている。
家を訪ねてまず目に飛び込んでくるのは、住人(アルジ)の絵本に登場するサンタクロースの巨大なモニュメント。といっても家はメルヘン風ではなく、外観は純和風で、玄関は格子扉、外壁には焼杉板を張っている。昭和時代に一度リフォームされ古き良き趣が失われた家に、大正時代の面影を取り戻したかったのだという。
以前は狭い部屋で区切られ閉塞感があった玄関は、壁と天井板を取り払ってひとつながりの開放的な空間にした。梁や柱はあえて汚れや釘をそのままにして、古い味わいを残している。入ってすぐ左側にあるのは、「余白の間」という何もない部屋。住人(アルジ)いわく「家づくりも絵本作りも一緒、絵本にも余白があることで想像が広がる」との思いで設けられた空間なのだとか。
18畳のダイニング・キッチン。漆喰の壁の色は真っ白のように見えるが、実は黄色が混ぜてあり、温かみのある落ち着いた雰囲気に仕上げた。この壁をはじめ、絵本作家である住人(アルジ)は家の中の色には一切妥協しなかったという。和室の床の間も、金沢の茶室でよく使われる群青色に。何色も混ぜたアクリル絵の具を家族みんなで塗り、あえてムラも作ってぬくもり感を出した色への愛があふれる力作だ。
母屋の隣にあるのはアトリエ。元々物置だった離れを住人(アルジ)がセルフリノベーションして、母屋と同じく古い味わいを再現した。「自分が仕事をしている姿や絵本ができる過程を見て欲しい」との思いもあり、子どもたちも頻繁にアトリエを訪れている。
同じ四条畷市内にある、住人(アルジ)のギャラリーカフェにも訪問。多くの人に絵本を身近に感じて欲しいと地元に開いた店の中には作品やグッズがずらりと並び、絵本の世界観を体感しながら食事を楽しむことができる。キャラクターが描かれたラテアートも人気で、住人(アルジ)自らがキッチンに立ちラテアートを作り出すと、周囲はカメラを手にした人でいっぱいに…。
仕事場兼自宅を持ったことで、子どもとの距離が近くなったという住人(アルジ)。「より子どもと接する機会が多くなって、そこにヒントがいっぱいある。それを元に絵本作りをやっていきたい」と語る。
大胆な余白、豊かな色彩表現など、絵本作家ならではのリノベーションのアイデアを紹介する。

MBS『住人十色』