青果卸売が不在「加古川市公設市場」が廃止へ 加古川市
加古川市は野口町長砂に設置している「加古川市公設市場」を廃止する方針を決定したようです。
市場内で青果物を取り扱っていた丸果加古川青果（株）（昭和48年５月設立）が2019年9月4日に事業を停止。その後自己破産したため後継の業者を探していたが見つからなかったこと、近年の市場を通さない流通がふえたことが廃止の主な原因のようです。
加古川市公設地方卸売市場の廃止方針は5月28日に市場の18社が参加する協議会で業者らに伝えられた。協議会では2021年末での廃止を示され、廃止までの準備期間等については加古川市が再度検討するとなっているという。
加古川市公設地方卸売市場は1973年に開設。地域住民の生鮮食料品流通をささえる市場として展開。最近では、 毎週土曜日市場を開放「市場開放デー・土曜朝市」や、卸売市場のＰＲ、地産地消の促進、東播磨地域の豊かで健康的な食文化の発展をテーマにした「市場まつり」などイベントを実施、新鮮な野菜、海産物が購入でき沢山のお客さんでにぎわっていた。また、株式会社ムサシ（加古川市八幡町・代表 岡本篤氏）による朝市も展開され賑わいをみせていた。
加古川市は、近年の大型スーパーの登場で市場を経由しない流通が増え、市場の取引が激減したことを理由にあげている。2017年に市場施設の改修を発表したが、青果の仕入れ競を業者がなくなったことで仲卸業者が代り。なんとか機能してきたが、法改正で地方市場としての県の認定は受けられないという。
改正法施行後しばらくの間は特例で青果の取引が行われるという。
加古川市公設地方卸売市場 場所
- 所在地：〒675-0016 兵庫県加古川市野口町長砂７０７ 地図
- 電話：079-424-2051（加古川市 地域振興部 公設地方卸売市場）
