【住人十色】2019年3月16日(土)放送内容は【舞台は東京都目黒区。旗竿地に建つ建坪9坪の狭小住宅を紹介。親旗竿地の中に子旗竿地? 壁が開きっぱなしの9坪ハウス!】が登場!建築事務所:ニジアーキテクツ 一級建築士事務所 Niji Architects場所は?

番組データ

次回3月16日放送

親旗竿地の中に子旗竿地?
壁が開きっぱなしの9坪ハウス

舞台は東京都目黒区。旗竿地に建つ建坪9坪の狭小住宅を紹介する。
住人(アルジ)は3歳の長男、6カ月の長女がいる4人家族。1年前に建てた家は、表の道路から20メートル奥に入ったさらに奥の旗竿地にある。「旗竿地」とは、長い竿に付いた旗のような形の土地のことで、四方を隣家に囲まれるため光が届きにくく、周囲からの視線も気になると敬遠されがちな変形地。しかも住人(アルジ)の家は、旗竿地の中にあるさらに小さな旗竿地にあり、建坪はわずか9坪。しかし「人を呼べる明るい家にしたい」と、数々の工夫を凝らしている。
外観を見ると、壁一面が開きっぱなしのように見える形になっている。このユニークな形状は、旗竿地の竿の部分にあたる南側からの光を室内に届けるため。壁に反射した光が室内に入り、2階のリビングダイニングキッチンは四方を家に囲まれているとは思えないほど明るい。さらに、壁を開きっぱなしにしたことで壁と家の間に空間が生まれ、そこにリビングダイニングから繋がるウッドデッキを取り付けた。窓を開ければリビングが拡張したように使えて子どもの遊び場にも最適。壁のおかげで周囲からの視線も気にならず、夏には水遊びまでできるという。
キッチンの周りには、通常よりも高めの壁を取り付けた。目隠しになるのでお客さんが部屋に入ってきてもキッチンの中が見えず、リビング側からもキッチンが見えないので、部屋で遊ぶ子どもにも邪魔されることなく家事に集中できるという。
一番下の階は半地下の広々とした空間。建坪が9坪と限られる中、下に広げることでスペースを確保した。半地下なので光も入り、完全な地下室よりもコストダウン。現在は子どもの遊び場として使用し、家に来た子どもたちが遊ぶ様子はまるで保育園のようだ。
苦肉の策として設置した“”開きっぱなしの壁”で、光も空間も手に入れた狭小住宅を紹介する。

MBS『住人十色』